「ヘアドネーション」参加する前に知っておきたい基礎知識!
ヘアドネーションは、自分の髪を寄付することで、髪を失った人々にウィッグを提供する取り組みです。ヘアドネーションは髪を失った人々の自信を取り戻すことができるほか、環境にもやさしい取り組みであることが挙げられます。ここでは参加する前に知っておきたい基礎知識!!を解説していきます。
ヘアドネーションとは
ヘアドネーションは、自分の髪を寄付することで、がん治療や自然災害、化学物質による毛髪損失など、髪を失った人々にウィッグを提供する取り組みです。
寄付された髪は、専門の加工場で洗浄やカット、整形などの加工を施され、ウィッグの製造に使用されます。
ヘアドネーションは、社会貢献活動の一環として、多くの人々に支持されています。
ヘアドネーションの歴史
ヘアドネーションの歴史は、20世紀初頭に遡ります。当時、ウィッグ製造業界は急速に発展しており、特に第一次世界大戦中には、多くの兵士が傷ついたり、戦闘で髪を失ったりしていました。
この時期、カナダのビクトリア市に住む8歳の少女、ロックス・ロックヘッドが、自分の髪を寄付してウィッグを作ることを提案しました。彼女の提案は広く受け入れられ、彼女の寄付は多くの人々を感動させました。以来、ヘアドネーションは、がん治療や脱毛症、先天性欠損症など、さまざまな理由で髪を失った人々に対する支援として、広く受け入れられるようになりました。
1981年には、アメリカの「ロックス・オブ・ラブ(Locks of Love)」という非営利団体が設立され、ヘアドネーションの取り組みを開始しました。現在では、ロックス・オブ・ラブをはじめとする多くの団体や組織が、ヘアドネーションに対する取り組みを展開しています。
ヘアドネーションの基礎知識
ヘアドネーションしたいと思ったら?
ヘアドネーションをするには、いくつかの決められた条件を満たす必要があります。基本的な条件は以下の通り。
・31cm以上の長さがあること
・カラー、パーマ、ブリーチヘアでもOK
・髪が完全に乾いていること
また、寄付する団体によって条件が異なるため、あらかじめ内容をしっかり確認しておきましょう。
ヘアドネーションの流れ
美容院を決める
行きつけの美容院または、ヘアドネーション賛同美容院に相談してみて下さい。
寄付する髪の長さを決める
31cm以上の長さが必要です。
ドネーションカット後のヘアスタイルを、美容師さんとよく相談してから寄付する長さを決めましょう。
髪を切る
ほんの少しの湿り気もカビや雑菌の原因になります。必ずシャンプーの前にカットをしてください。
髪の毛を発送する
髪の毛・ドナーシートを1セットにして送付してください。
*ドナーシートは任意です。
ヘアドネーションに適した髪の毛は?
条件を満たしているなら次はヘアドネーションに適した髪の毛かどうかを確認してください。
ヘアカラーで染めている髪
日本でヘアドネーションを推進している「JHD&C」「つな髪」「HERO」の3団体ともに、カラーをしている髪は問題なく受け付けています。JHD&Cについては髪色を問わないため、どのようなカラーの髪でもOKです。HEROも、過度なダメージがなければ大丈夫です。
つな髪でもカラー済みの髪は受け付けているのですが、原色系カラー・金髪は受付NGとなっています。ただし、明るめのこげ茶・ブラウン系の髪色は、カット練習用のウィッグに使用できるとのことです。
ブリーチで染めている髪
ブリーチをかけた髪の毛についてですが、JHD&Cではブリーチヘアでも受付をしています。
HEROもブリーチをしている髪の毛の受付を行っていますが、引っ張ってすぐに切れてしまうようなダメージヘアはNGとなっています。
つな髪については、ブリーチをした髪、ブリーチなどで退色した髪の毛は受付していません。
パーマをかけている髪
そんなパーマをかけた髪の毛ですが、過度のダメージがなければJHD&CとHEROともにヘアドネーションの受付を行っています。
くせ毛
JHD&CとHEROについてはくせ毛でもOK。軽く伸ばした状態で、31cm以上の長さがあれば受付できます。
つな髪は、縮毛矯正やストレートパーマが必要なレベルのくせ毛、天然パーマの髪は受付をしていません。
くせ毛が気になる場合は、JHD&CもしくはHEROへの寄付を考えたほうがよいでしょう。
白髪
JHD&Cでは、白髪(グレイヘア)の髪でも問題なく使用できるとのこと。
HEROでも、ダメージがひどくなければ白髪の受付を行っています。
つな髪は、白髪や白髪まじりの髪は受付不可。もし白髪が混じっている場合は、取り除いてからの寄付が望ましいとしています。
縮毛矯正
JHD&CとHEROについては、縮毛矯正をした髪でも受付をしています。
つな髪では、縮毛矯正をした髪は受付不可となっています。その理由は、縮毛矯正をした髪は、時間が経つとくせが戻ってしまう可能性があるから…とのことです。
ヘアドネーションは何歳から参加できる?
ヘアドネーションは誰でも参加できるボランティアと言われていますが、何歳から参加可能なのでしょうか。
ここではヘアドネーションの年齢制限や、子どもがヘアドネーションに参加する場合の注意点などについてまとめています。
ヘアドネーションに年齢制限
ヘアドネーションへの参加に、年齢制限は設けられていません。
「31cm以上の長さがある」「髪が完全に乾いている」といった寄付の条件を満たしていれば、大人でも子どもでも問題なく寄付をすることができます。
ヘアドネーションの注意点
世の中にはさまざまなボランティア活動や寄付がありますが、ヘアドネーションは髪を伸ばすだけでできるのが特徴。近年では子どもがその活動に興味を持ち、参加したいと希望するケースも増えているようです。
しかし、髪を伸ばすだけといっても、31cm以上の長さまで伸ばすのには少なくとも2~3年はかかります。そのため、子どもが参加する際にはまず大人である保護者がヘアドネーションについてしっかり勉強し、「なぜ寄付をするのか」「この活動がどんな人のためになるのか」といった理由や背景を説明、理解してもらうことが必要です。
ロングヘアーをキープするのは意外と大変な作業なので、シャンプーやドライヤー、髪を結わく手伝いなどで、大人がこまめにサポートしてあげることも重要です。
ヘアドネーション後にオススメの髪型
ボブスタイル
ボブスタイルとは、うしろの髪を襟足あたりで切り揃えたヘアスタイルを指します。以前は「おかっぱ頭」でひとくくりにされていましたが、現在はボブスタイルの種類がとても豊富。横から見たときに前が長く後ろが短い「前下がりボブ」、毛先をまっすぐに切りそろえた「切りっぱなしボブ」、丸みのあるフォルムが特徴的な「マッシュボブ」、トップにパーマをかけてボリュームを出す「バルーンボブ」など、さまざまな選択肢があります。
ボブスタイルは基本的に誰にでも似合う髪型ですが、選ぶスタイルやカットの仕方によってガラリと印象が変わってきます。そのため、「こんな髪型にしたい」という希望があるなら、スタイルブックやモデルなどの画像を見せ、具体的に説明したほうがよいでしょう。もし希望の髪型が見つからない、思い浮かばない場合は、美容師とのカウンセリングで好みの髪型を見つけてみてください。
ボブスタイルは、「ヘアドネーションカットをした後にまた髪を伸ばしたい」「短い髪を維持したい」など、どのような要望にも対応できる髪型です。また、時間が経ってもスタイル崩れしにくいため、手入れをする時間を短くしたい…といった方にもおすすめです。
ショートボブスタイル
ショートボブとは、ボブスタイルとショートカットの中間くらいの長さ。うしろが短く前から見ると丸みのあるシルエットになるのが特徴で、フェイスラインにフィットしやすく小顔効果も期待できます。
ボブスタイルと同じく、ショートボブにもさまざまな種類があります。カジュアルな印象の「ストレートショートボブ」、頭の形をキレイに見せてくれる「前下がりショートボブ」、レイヤーを入れて軽さを出した「レイヤーショートボブ」、ふんわりキュートな印象に仕上がる「パーマスタイルショートボブ」など、どんな印象も自由自在なのがショートボブの魅力。髪を耳にかけたり、アクセサリーで雰囲気を変えたりとアレンジも比較的柔軟です。
こちらもボブスタイルと同じく、選ぶスタイルやカットの方法によって印象がまったく違ってしまいます。どんなイメージなりたいのかを考え、なりたいスタイルの写真などを用意しておくと話がスムーズです。また、イメージに近いファッションで美容院へ行ったり、「髪にボリュームがない」「ハネやすい」「顔が大きく見える」といった悩みについても正直に伝えておくと◎です。
ショートカット
ショートカットとは、うなじが見えるくらいの長さでカットされた髪型のこと。ショートボブもこのスタイルのひとつであり、長さ・カット方法・セットのやり方で大きく印象が変わる髪型です。
ショートカットにも、いくつか種類があります。耳に髪がかからないくらいに短くカットした「ベリーショート」、フェイスライン周りの髪を長めに残して小顔効果をアップさせてくれる「前下がりショート」、マッシュルームに似たフォルムが特徴的な「マッシュショート」、立体感や動きを出せる「パーマショート」、毛量の調整がしやすい「レイヤーショート」など、その種類は実に多様。ショートカットというとボーイッシュというイメージが強いかもしれませんが、スタイルによって上品・クール・キュート・カジュアルと自由自在なのです。
このショートカットは、フェイスラインがキレイな小顔の人にピッタリ。ヘアドネーションをする前とは印象がかなり変わるため、これを機にイメージチェンジを図りたいという方にも適しています。また、丸顔・面長など顔の形によっても似合うスタイルが異なるので、事前にカウンセリングで美容師さんに相談しておくとよいでしょう。
ヘアドネーションのまとめ
いかがでしたか?
ヘアドネーションについて、お分かりいただけましたか?
いつもはカットして捨てられてしまう髪が、人の髪になって生まれ変わるなんて、素晴らしい活動ですね。
まずは興味を持つことから。興味を持ったら、ぜひ行動に移しましょう!きっと笑顔が待っています。
一生に一度くらい、挑戦してみませんか?
それではまた。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
神戸 三宮 美容院
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